会の紹介

まつり同好会について

○草創期
 まつり同好会は国際アートコンパニオンから生まれました。まつり同好会初代代表となる田中義廣は国際アートコンパニオンを主宰し、名古屋を拠点に美術展見学や名勝・国宝建築巡り、またデッサン教室などの活動をおこなっていました。本人の言では奈良のおん祭り見学に触発され、1960年にはまつりの研究に踏み込むようになります。1961年3月16日には第1回月例会を兼ねてまつり同好会発会式が開催されました。こうしてまつり同好会が発足したものの、刊行物の発行元は「国際アートコンパニオン まつり同好会」と表示されています。
 当初毎月開催されていた月例会はのちに随時開催となりますが、まつり同好会には発足前後から東京、関西を始め全国の研究者が多数関わるようになります。三信遠地域の放下や田楽、花祭、雪祭り、さらに東北の山伏神楽、西馬音内盆踊りなど精力的に見学会をおこない、研究成果の出版も活発に推し進めています。会の拠点は名古屋に置きながら、対象地域は全国という独特の立ち位置を持つ研究会となりました。  

○沿革

  • 昭和36年(1961)3月 会報「まつり通信」第1号を発行(月刊)
  • 昭和36年(1961)3月16日 第1回月例会(発会式)を開催
  • 昭和36年(1961)6月 機関誌『まつり』創刊号を発行(季刊のちに年刊)
  • 昭和37年(1962)9月 姉妹機関「民俗文化研究所」が発足
  • 昭和38年(1963)5月 大償山伏神楽の公演を主催(静岡・名古屋・京都・東京)
  • 昭和38年(1963)7月 岳山伏神楽の公演を主催(東京・大阪・名古屋)
  • 昭和39年(1964)7月 民俗文化研究所「紀要 第1集」を発行(1967年9月第2集で終刊)
  • 昭和39年(1964)10月 大償山伏神楽公演(東京)
  • 昭和51年(1976)3月 15周年記念 宗教民俗研究大会・八重山民俗芸能公演(名古屋)  
  • 昭和56年(1981)11月 20周年記念大会を名古屋で開催、花祭を見学。記念出版『まつりの旅』発行
  • 昭和57年(1982)2月 『まつりと芸能の研究Ⅰ』発行
  • 昭和58年(1983)2月 『まつりと芸能の研究Ⅱ』を発行
  • 昭和62年(1987)3月 27周年記念として「神楽を知ろう研究大会」講演と研究発表
  • 平成3年(1991)3月 30周年記念大会「〈神楽を知ろうⅡ〉大償神楽の研究」
  • 平成3年(1991)8月 30周年記念として『まつりの道』発行
  • 平成6年(1994)5月 33周年記念大会(名古屋、奈良)
  • 平成13年(2001)9月 40周年記念大会を田中義廣代表の傘寿を祝う会と併せて行う(名古屋)
  • 平成15年(2003)1月 「まつり通信」を隔月発行に変更
  • 平成15年(2003)3月 田中義廣代表逝去。鷲野正昭が第2代代表となる
  • 平成23年(2011)11月 50周年にあたり、民俗芸能学会と合同で記念大会を開催(新城市)。その場で民俗芸能学会本田安次特別賞を受賞
  • 令和4年(2022)11月 鷲野代表の勇退を受けて、坂本要が第3代代表に就任
  • 令和5年(2023)3月 諸事情により60周年記念大会を断念、遅れて『まつり』60周年記念号を発行
  • 令和6年(2024)6月 第54回東海民俗研究発表大会(まつり同好会当番)にてシンポジウム「三信遠の芸能と信仰」を開催

まつり同好会規約

  • 第一条〔名称〕
    •  本会はまつり同好会と称する。
  • 第二条〔目的〕
    •  本会は、まつり・民俗芸能の研究調査、保存支援、国際交流などを行い、日本文化の創造に資することを目的とする。
  • 第三条〔会員〕
    •  本会会員は、まつり・民俗芸能の愛好者または研究者など目的に関心を持つもので、年会費を前納した者をもって組織する。
    •  会員は、個人会員・団体会員・賛助会員のほか、名誉会員・特別会員などとする。
  • 第四条〔事務局及び所在地〕
    •  事務局及び所在地はつぎのとおりとする。
        • 一 本会の事務局は代表が指定した場所
        • 二 本会の所在地は会計担当の自宅
  • 第五条〔事業〕
    •  本会はその目的を達成するために、次の事業を行う。
        • 一 まつり・民俗芸能などの見学と調査研究
        • 二 機関誌「まつり」(年1回)と会報「まつり通信」(年4回)の発行
        • 三 研究会・講演会などの開催
        • 四 その他必要と認める事項
  • 第六条〔会費〕
    •  年会費は前納とし次のとおりとする。
        • 個人会員・団体会員・・・年五千円
        • 賛助会員・・・・年一万五千円以上
    •  ただし、高校、大学、大学院に在学中の個人会員については年二千五百円とする。
  • 第七条〔役員等〕
    •  本会に次の役員をおくことができる。
        • 一 代表(一名) 本会を統括する。
        • 二 理事(若干名) 会務を執行する。総務担当・編集担当・会計担当その他をおくことができ、会計担当理事は本会の預貯金口座および振替口座の管理を行う。
        • 三 監事(二名以内) 会計経理を監査する。
        • 四 顧問(若干名) 運営に関して助言を与える。
      • 2 事業執行の必要に応じて委員をおくことができる。
  • 第八条〔会計〕
    •  本会の経費は会費、事業収入及び寄付金その他をあて、会計年度ごとに会計報告を行う。会計年度は毎年四月一日から翌年三月三十一日までとする。
  • 〔改正施行期日〕
  • 本会則は、昭和三十六年年五月一日より改正施行する。
  • 本会則は、昭和五十年年十月十五日より改正施行する。
  • 本会則は、平成七年四月一日より改正施行する。
  • 本会則は、平成十二年十二月十日より改正施行する。
  • 本会則は、平成十五年五月十五日より改正施行する。
  • 本会則は、平成二十年十二月一日より改正施行する。
  • 本会則は、令和三年十月十五日より改正施行する。
  • 本会則は、令和五年四月一日より改正施行する。
  • 本会則は、令和七年四月一日より改正施行する。